鉄拳1 |
全世界を舞台にして、至上最強の格闘家を決定する、と銘打たれた格闘技大会が開催された。最強の拳「鉄拳」を持つ者だけが頂点に立つ、ということからこの大会はいつしか「The King of Iron Fist Tournament」と呼ばれるようになっていた。
某巨大財閥の主催である、という噂と共に、誰もが驚くほどの莫大な優勝賞金が用意されていることも伝えられ、ありとあらゆる格闘家と名の付く者がこぞって参加することとなった。 世界各地で死闘が繰り広げられ、勝ち残った格闘家は男女含めて8名。いずれも腕に憶えのある者ばかり。
だが、純粋に最強を目指す者がいる一方で、ある者は特定の人物に殺意を抱き、ある者は大会そのものの破綻を目論む・・・。様々な思惑が、そこには渦巻いていた。
8名それぞれが大会に対する思いを胸に秘めながら、「The King of Iron Fist Tournament」は、謎の部分を残したまま、いよいよクライマックスを迎えようとしていた。 世界の頂点に立つのは果たして誰か? そしてこの大会の、真の目的とは・・・!? |
「鉄拳」とは、1994年12月にナムコが製作した3D格闘ゲームで、ナムコとしては初のポリゴンを使った格闘ゲームです。4つのボタンにそれぞれ左右の手足を割り振る斬新な操作方法とそのキャラクターの"濃さ"が話題となりました。
格闘ゲームにしては珍しくバックストーリーが存在し、各キャラクターにも個々のストーリーがありました。システム面では相手に技が触れれば必ずヒットする「ガード不能技」や、タイミングよくコマンドを入力することで出すことが連続した技を出すことができる「10連コンボ」、格闘ゲームでは考えられなかった無限フィールド(いくら後ろに下がっても壁が無い)等の特徴的なシステムがあります。
しかし、アーケード版はあまり人気が出ませんでした。同時期に大ヒットしていたSEGAの3D格闘ゲーム「バーチャファイター2」が稼働していたことや、その斬新さゆえのシステム的な敷居の高さ、対戦バランスの悪さ等が原因かもしれません。
そしてプレイステーション用ソフト「鉄拳」が1995年の3月に発売されます(namcot)。元々プレイステーション互換基板で作られていたこともあり、見た目や動きはほぼ完璧な移植となりました(キャラクター選択時に顔が動かない、ロウのコスチュームが違う等の違いはあります)。ゲーム中のBGMもアレンジ版が用意され、ロード時間にプレイできるミニゲームのギャラガ(ちなみに少し前に発売されていた「リッジレーサー」でのロード中ゲームはギャラクシアンでした)等がありました。ギャラガはゲーム内の隠し要素としても使われています。
フルCGムービーを使用したプレイステーション版オリジナルのオープニングムービーやデフォルトキャラクターに用意されたエンディングムービーは凄いインパクトでした。このフルCGムービーはコンシューマ移植される鉄拳シリーズの一つの代名詞となっていきます。アーケードでは使用不可だった中ボス等が使用可能となるなど、様々な追加要素が満載であることを考えるとアーケード版を越えた作りになっていると思います。
プレイステーション版が発売されヒットしたことにより「鉄拳」の認知度も上がり、その約5ヶ月後にアーケード版「鉄拳2」が稼働し始めます。 2005年には、プレイステーション2用ソフト「鉄拳5」のアーケードヒストリーモードにアーケード版の鉄拳が完全移植されプレイすることができるようになりました。2011年にはPLAYSTATION StoreのゲームアーカイブスにてPSP、Playstation3用ソフトとして配信中です。 |
鉄拳 / Tekken © 1994 1995 BANDAI NAMCO Entertainment Inc. |
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