明日なき魂
魔剣ソウルエッジに強い魂を吹き込み続け、ついに復活した父・フレデリックはジークフリートの弱い心が産み出したまやかしに過ぎなかった。父の幻影に諭された彼は立ち上がる。
「俺に償えるものなのか…」
ドイツのある街にその女は住んでいた。夫を失い、また息子も行方知れずになった女はすかっり窶れていた。彼女の家の扉の前に一人の青年が立っていた。自分の手で父の命を絶ったその時以来、初めてジークは母・マーガレットのもとへ帰ってきたのだ。しかし、彼が扉をたたこうとしたその時、扉の中からジークの耳に祈りの声が聞こえてきた。ジークの手が止まる。それは母が息子ジークの無事を祈りだった…。
今の俺に母に会う資格はない。彼は決意した。全てが終るまでここには戻るまい。
「…母さん、俺、父さんに会ったよ。」一言そうつぶやくと彼は扉に背を向けた。急ごう、母が気がつく前に。
今や青年となった少年は新たなる決意をもって街を去る。いまだ各地でくすぶっている忌まわしき業火を完全に消し去らんと進む剣士の前には、日も落ちたばかりの暗く先の見えない道がただただ続いていた。
- 名前:ジークフリート・シュタウフェン
- 使用武器:ツヴァイハンダー
- 武器名:レクイエム
- 流派:我流
- 年齢:19歳
- 生年月日:2月6日
- 家族構成:母・マーガレット 父・フレデリックは彼自らが殺害している。
- 出身地:神聖ローマ帝国
- 身長:165cm
- 体重:50kg
- 血液型:A型